産業医の大石です。
「産業医を探して!」
といきなり言われても、どうやって探したら良いのか、わかりにくいですよね。
今回は、産業医の探し方についてです。
産業医って、どこにいるの?
結論から言うと、産業医は点在しています。
- 総合病院
- クリニック
など、あらゆる医療機関で働いている医師が、産業医である可能性があります。
しかしながら、全員が産業医の資格を持っているわけではありません。
産業医って、何科?
多くの場合、内科系の先生は産業医免許を持っている事が多いです。また精神科も、産業医との親和性が高い診療科です。
逆に外科系の先生で、産業医免許を持っている先生は、少ない印象です。
また総合病院よりは、クリニックで働いている先生の方が、産業医免許を持っている可能性が高いと言えます。
順番に並べると
- 総合病院の外科系<総合病院の内科系、精神科<クリニックの医師
という感じでしょうか。
産業医って、どうやって探すの?
では具体的に
- 産業医をどうやって探すのか?
ですが、大きく分けて5つの方法があります。
- 医師会からの紹介
- 産業保健センターからの紹介
- 健診センター
- 産業医紹介会社からの紹介
- 産業医事務所を探す
です。
産業医を探す方法1、医師会からの紹介
産業医を探す方法の1つめは、医師会の利用です。
各都道府県に配置されている、日本医師会の支部を経由して、産業医を紹介してもらいます。
紹介してもらえる産業医は多くの場合、医師会に所属している、開業医の先生です。
地元の開業医の先生を紹介してもらえるのは、大きなメリットです。
デメリットとしては、中には産業医を紹介していなかったり、対応が医師会ごとにバラバラな点です。一律に同じように紹介を受ける事ができるとは限りませんので、注意が必要です。
産業医を探す方法2、産業保健センターからの紹介
産業医を探す方法の2つめは、産業保健センターの利用です。
各地域に配置されている、産業保健センターから産業医を紹介してもらえる場合があります。
メリットとしては、コストがかからない点です。
しかし一方で、産業医の紹介を行っていないセンターもあったり、対応がバラバラで、産業医の人数も少なく、制限がかかるのがデメリットだと言えます。
産業医を探す方法3、健診センター
産業医を探す方法の3つめは、健診センターです。
健康診断と産業医活動は、密接な関係にあります。
それゆえに健診センターが産業医を数名抱えている、というケースもあります。
健康診断を行う健診センターが、お抱えの産業医を紹介する事で、健康診断業務も請け負うという、抱き合わせ営業のような形です。
メリットとしては、健康診断と抱き合わせで発注できる点です。
しかし逆に言えば、健康診断を行う場所が限られてくるのと、健康診断の繁忙期には産業医活動がおろそかになる(面談対応などが難しい)事もあります。
産業医を探す方法4、産業医紹介会社からの紹介
産業医を探す方法の4つめは、紹介会社です。
紹介会社は多くの産業医を抱えているのが強みです。
一方で、産業医に支払うフィーとは別に、システム利用料のような形で紹介会社にフィーを支払わなければならない事が多く、トータルのコストが高くなってしまうのが注意点です。
産業医を探す方法5、産業医事務所を探す
産業医を探す方法の5つめは、産業医事務所を探す事です。
最近は弊事務所のように「産業医集団」として、専門事務所が少しずつ増えてきました。
直接産業医と連絡が取れるので、めんどくさくないのと、間に人がいないのでトータルコストが安いのがメリットです。
また複数の顧問先を抱えている事が多く、産業医活動に対する知見が蓄積しているのもメリットです。
デメリットとしては、まだまだ産業医事務所の数が少ない点が挙げられます。
具体的には
- Googleで「地名+産業医」で検索する
- Googleマップで「産業医」と検索する
と、そのエリアの産業医事務所にたどり着く事ができます。