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独立系産業医としての「開業」を、してみて思った事

産業医の大石です。

独立系の産業医として静岡で産業医業務を始め、約1年が経過しました。

おかげさまで弊事業所で、私が担当する事業所はこの1年で7社9事業所となり、順調に成長していると感じます。

そこでこの1年を振り返って

これから産業医として開業していきたい!

という先生の心の声に、お答えしようと思います。

 

産業医として開業するための手順

まずは経験を積む事からです。

産業医としての仕事を始めてこなしてみないと、産業医としての仕事は舞い込みません。

鶏が先か卵か先かという話ですが、まずは鶏をなんとかして買ってきてください。

つまり、紹介会社経由でも何でも良いので、仕事を貰って下さい。

最初は正直、コスト割れするような割安な仕事になるかもしれません。

それでもゼロだといつまで経っても始まりませんから、そこはグッと我慢して始めましょう。

やってみると仕事の要量、産業医として行わなければいけない業務や注意点がわかります。ここがスタート地点です。

さらに会社が求めている事、特に上層部が求めている事と一般社員レベルで求めている事に乖離などに気が付けると、独立系産業医事務所としてやっていける形に近づくと思います。

 

産業医を開業するための費用

30万〜50万円くらいです。

法人を追加で登記したりすると、株式会社の場合は30万円くらいかかります。

ホームページを作って名刺を作ったりすると、また30万円くらいかかると思います。

弊事務所の場合、ホームページは自作ですのでコストはかかっておりません。

開業するだけではコストがかからないのですが、最もコストがかかるのが集客なんです(これについては後述します)。

 

産業医を開業したら、年収は…?

専属産業医の場合、常勤医師の年収に収束するため、概ね年収1500万円前後が多いように思います。

しかし独立系の事務所として、嘱託産業医の案件を複数かかえる前提になると、少し話が変わります。

仮に月1回、1回1時間で6万円のフィーだとしましょう。

1日の平均が2.5カ所で、20日働けば50カ所です。

掛け合わせれば…あとはわかって頂けるかと思います。

実際はそんなにフルで案件を抱えて動いている、産業医事務所ってあんまり無い気がしますが…。

繰り返しになりますが、そこまでの案件数を確保するまでが、とても大変だと思います。

 

独立系産業医として開業し、生き残るための3つのコツ

ここからが本題です。

実際に独立系産業医として開業してみて、思った事は…決してこの仕事も、ラクではないという事です。

 

まず1つめ、対会社との関係性。

医師として活動していると、あまり会社組織と触れる機会がなく、会社の上層部は何を考えているのか、あまり察する機会はありません。

そこでいきなり、産業医を選ぶ段階で会社の上層部の方々と接する事になるわけです。未知の体験であり、人によってはストレス源でもあり、新しく勉強しなければいけないポイントの1つです(私はそこが楽しいのですが)。

つまり

会社は何を求めているのか?

を十分話し合って引き出し、理解し、それに沿ったサービスを適正価格で提供する。

それができて初めて契約となり、継続していく中で信頼を勝ち得ていくわけです。

患者さんにICをして、患者さんや家族の信頼を勝ち得ていくのに、少し似ているかもしれません。

患者さんと家族が何を求めているのか、言葉ではこう言っているけど本当はどうなのか、じっくりと探り当てなければいけません。

そういう意味では、高度なコミュニケーションスキルが必要になると言えるでしょう。

会社によって、スタンスは様々です。

  • 法律上問題ない範囲で、最低限を低コストでやって欲しい
  • メンタルでやられる社員が多いので、そこだけ手厚く、中コストでやって欲しい
  • 社員も高齢化してガンの手術後なども増えてきたから、コストは無視して徹底して健康管理をしたい

などです。

これらのスタンスを読み取って、その通りに実行していく。

場合によっては、今の時代は採用難の時代ですから、より社員を大事にするべく追加の提案をしていく。

そういった姿勢が求められます。

 

2つめ、対社員さんとの関係性。

医師−患者さんの関係と、産業医−社員さんの関係は、全く異なります。

患者さんにとって医師は、基本的に「自分を治療してくれる人」であり、ほとんどの場合で患者さんは「自分の味方」だと思ってくれる事が多いです。

一方で社員さんにとって産業医は、基本的に「会社側の人」に見えるわけですから、最初から心を開いてくれるわけではなく、本当の事を言ってくれない可能性もあります。

スタート地点で不利な場合が多い産業医ですが、相手からの信頼を積み重ねるという意味では、普段の医師としての活動と同じクオリティの活動をコツコツ積み上げれば、問題ありません。

ただこの「スタート地点が異なる」という事実を認識しておかないと、なんだかうまくいかないとつまづいてしまうかもしれません。

他にも、臨床医としては「既に病気になっている」患者さんを対象としますが、産業医としては「これから病気や怪我をしそうな」社員さんを対象とします。

今ここで不利益を被っているわけではないため、未来の確率的に発生し得る不利益に対して、予防的に行動を促そうというのも、難易度が高いというのもあります。

 

そして最後に、集客。

なぜ産業医の集客、つまり法人に対する「産業医いりませんか?」は大変なのでしょうか?

まず大前提として、産業医を必要とする事業所はそんなにポンポン出てきません。

このページも「静岡 産業医」とかで上位表示されるページには、SEO対策を施す事でなんとかなっているのですが、それでもこの1年でホームページからお問い合わせ頂いたのは、数カ所です。

検索数がそもそも少ない事からも、産業医を必要とする事業所が少ないという事実が浮かび上がります。

では事業所数が多そうな、東京や名古屋でやれば良いのでは無いか?

頭の良い人ならすぐに考えるはずです。

ところがこの時は別の問題が発生します。都会の場合は大手の紹介会社が案件の大半を持っており、またGoogle広告もかなり高い単価で出稿しているため、コスト負けしてリスティングの上位表示が難しいという問題です。

都会で案件豊富なエリアで、大金を投資と考え投じて、あとで回収するか。

地方で案件数が少なめなエリアで、投資をほぼせずにのんびり待つか。

エリア別で考えると、どちらかの手法でしか基本的には集客戦略はありません。

ただ静岡のように、エリア的にガラ空きのエリアでは、SEOで上位表示させる事ができます。

上記記載の「産業医を必要とする事業所がそれほど出てこない」事から、それほど大量に案件が舞い込むわけではありませんが、上位表示されれば低コストで安定した流入を維持する事は、可能です。

言わば、守りの営業です。

攻めの営業に関しては、エリアごと特製があると思いますが、これに関するノウハウも1年でかなり掴む事ができました。

おかげさまでこの1年で、担当事業所は+9事業所となりました。

 

産業医としての「開業」を、支援します

開業1年で9事業所まで顧問先を増やしたノウハウを活かして、弊事務所では

産業医として「開業」したい!

という先生に対して、開業支援のサービスを開始致します。

産業医としての実際の活動や、対応苦慮時の相談サービスはもちろんですが

  • 集客につながるホームページの作成
  • SEO対策(守りの営業)
  • 攻めの営業ノウハウの伝授

も行います。

興味あるという先生がいらっしゃいましたら、お話だけでも構いません。

お気軽にお問い合わせ下さい。

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序盤で「まず産業医として活動を開始する事」が重要だと言いましたが…同時に

  • 産業医として早めに独立し、認知してもらう事

も、非常に重要です。

なぜならば、顧問先の確保には時間がかかるからです。

産業医としての案件を探しながら、経験を積みながら同時に産業医としての開業を平行して行っていく。

これが最も効率的だと言えます。

またこのサービスは、1エリアにつき1人まで限定させて頂きます。

競合を支援するのは利益相反になり、不誠実だと思うからです。

将来的には産業医で開業したいかも

と思っていらっしゃる先生がいらっしゃいましたら、お早めにお問い合わせ下さい。

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